Monday, August 27, 2018





わたしが暮らす町にある駅は
レトロでもなく、最先端でもなく
モードでも、おしゃれでもない
まあまあボロい、ふつう、の駅

でも、ひとつだけかなり素敵なことがあって
それは改札口にある
いつも生けられているお花

草花だけではなくて、
枝や不思議なフサフサや実…が季節にあわせて生けられている
枯れ果てた姿はいままで一度も見たことがない

なんで?
だれのために?

お花のことは全くわからないけど
すっと背筋が伸びていて
ぽんっとチャーミングな驚きがあって
清々しくて
いつも、とても、いい

このお花の前を通るのはかなり楽しみで
新しく生けられているときは
ほお!と思う
得した気分

だいたい1週間ごとに変化している、気がする

イライラしているときも
急いでいるときも
二度と同じ姿は見れないから、
立ち止まる
余裕があればiPhoneを出して、写真


そんなひそかにファンだった改札口のお花

昨日の朝、
生けている人の
さあ今から生けますよ、というお姿を目撃
!!!

帽子を被った、おじいさん、だった
カラカラひっぱるカートに
お花を積んで
すごく暑い中
クーラーの効いていない改札口で

ああ!この方が…!
内心かなり感激したから
かなりじっと見ながら横を通り過ぎてしまったと思う
ホームに下りる階段の途中まできて
気づいたら
足が猛ダッシュで階段を上っていた

なんで?
いつもいつも
いつもいつも
なんで?

お花のおじいさんのところまで急いで戻って
電車が来るまであと1分

こんにちは、お花、いつも楽しみにしているんです、と
あまりに突然声をかけた

そんな人は、まあまあ怖い、と思うし
おじいさんはびっくりしたとおもうけど

"今日もまた、これからやりますんで"と
笑顔で応えてくれはった
その感じは
生けるお花にすごく似てる、と思った


夜、駅に帰ってくると
白いススキがふあっと光っていた

いつもありがとうございます
これからもどうかお元気で花を生けてください


ながーーい、お花の話
あのお花があるから、駅がすき








Monday, August 6, 2018


[icecream]
2017

Never melting memories